あんた。

日常に溶け馴染む五感

雨のち曇り時々、金木犀

 

 

 

いない夏でも暑かったから

いない冬もきっと寒いし

いる冬もきっと寒い

 

 

 

 

彼女は大きくなってから

会った記憶がない

 

 

 

 

共有した時間

という形は覚えいるが

覚えていることの方が少ない

 

 

だけど、

 

波長が合っていた感覚は残っている

 

いや?そう思いたいのかな

 

そうだとしたら許してほしい

 

 

 

 

 

 

時間がわからなくなるくらい

 

色んなものを製作したりして

 

二人の世界を創り上げ、

 

広くしたり高くしたりした

 

 

 

そして最高潮に

 

もってきたそれを

 

最後にぶっ潰す

 

 

 

それが決まって

主たちの暗黙のルールだった

 

 

 

 

覚えていないことの方が多いけれど

しっかりと覚えいる

 

 

 

 

頭も心も体もたくさん使った

 

 

 

 

 

あんたという概念が

彼女という感情が

主の中には、少なからずある

 

 

 

彼女の中に

 

主と過ごした時間が

 

流れていた事実が

 

主のなかで

これからも今までも

 

確立していることを、

 

どうか許してほしい

 

 

 

忘れないから

忘れないでいて

 

 

 

彼女のエンディングが

どんな形であれ、

彼女が描いたエンディングで

ありますように

 

 

 

 

警察さんが

パンツの食い込みを

必死に直してていたのを見て

 

もしかしてここは

平和なんじゃないかなと

勘違いしてしまいそうになった

 

 

 

 

 

 

コンクリート

ボロボロになった秋も

口いっぱいに頬張った10月の香りも

 

 

 

贅沢すぎるんだよな

 

 

 

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