あんた。

日常に溶け馴染む五感

未完成という美学との共存

 

体育館にいるのに 踏切の音

 

教室にいるのに

小児科で流れていた 

オルゴールの音

 

家いるのに

地震速報のアラーム音

 

風呂にいるのに

信号機の音

 

自転車を漕いでるのに

家電の音

 

 

 

外部から鳴ってないのは 

わかってる

 

 

体内で鳴っている

 

 

急に始まって

止まらなくて

急に終わってて

 

 

誰かが、

主に気づいてほしいのかもしれない

なにかを伝えたいのかもしれない

 

って

おもって考えてみたりしたけど

 

全くわからないし、 気分が悪くなる。

 

 

 

 

妄想か空想かと

思っていた

度重なる怪奇現象も

 

着実に

現実味を帯びてしまっているようだ

 

 

 

 

 

 

 

最近のマイブーム

 

 

 

法廷に足を運ぶこと、つまり傍聴

 

 

 

あの狭い箱で

容疑者に被害者

そして検察官や関係者

 

 

それらが

詰め込まれている中を

のぞくという事は

 

白い正方形の紙に包まれ

箱の中に規則正しく収まり並ぶ

キャラメルそのものだった

 

 

もっといろんなことを知りたい

 


いっぱい知って

 

いっぱいしんどくなって

 

いっぱい賢くなりたい

 


知識博士になりたい

 

そう思う。

 

そしてこれからもそうであり続けたい

 

 

 

ついこの間

 

特急電車で乗り合わせた、

 

86歳のおばあちゃんと

 

結婚観や将来の話、

彼女の過去、主自身の事など

いろんな話をした

 

 

※基本的に知らない人に

話しかけられることが多い

 

 

 

彼女は

「皆、幸せになってほしい」と言っていた。

 

 

 

あんた、

失敗してもいいから

いっぱい経験しなさい

 

って。

 

 

 

人と人の巡り合わせは

必然なのか 偶然なのか

 

考えてもわからない。

 

 

きっとこれからも分からないけれど

 

 

彼女の言った言葉は

未だに温度をもっている

 

 

もっともっと

暖めて温めて

 

 

 

ゆっくりゆっくり育てよう

 

 

 

 

誰かのありふれた言葉が

 

誰かの特別な日常で

 

誰かのなんとなくが

 

誰かの真ん中であるように

 

温度をもち 温度を保つ

 

 

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